【レポート】第8回 AI・業務自動化展にて、ナカシマのAIツール3点をチェック!

AI音痴ライター、なまず美紀(みきてぃ)です。AIの最新情報を求めて、システムズナカシマに突撃するシリーズ。
今回は『第8回 AI・業務自動化展【春】』(4月23日〜25日/東京ビッグサイト)に潜入。
システムズナカシマのブースを見学してきましたので、同社の主要3商品について、簡単にご紹介します。
kintone×roboflow
まずは、サイボウズの業務用アプリ『kintone』と、画像認識AIモデル構築ツール『roboflow』を連携させた新商品から。
kintoneに保存されている画像を、画像認識が得意なroboflowに送ることで、たとえば画像内の人物を検出したり、その人数を瞬時にカウントさせることができます。
さらに、画像を説明するテキストを自動生成することも可能です。
kintoneもroboflowも、「ノーコード」を掲げているため、両者の強みを組み合わせることで、プログラミング知識がなくても使える高機能なノーコードツールが誕生したことになります。
システムズナカシマの社員によれば「roboflowは今後も進化を続ける見込み」とのことなので、さらなる機能拡充にも期待が高まりますね!
拾いの匠AI×roboflow
建設業界では、図面から必要な材料や部品を「拾い出す」作業が欠かせません。しかし、従来の手作業による拾い出しは膨大な時間と工数がかかり、拾い漏れや集計ミスも発生しやすいという課題がありました。
こうした現場の悩みを解決するために活用されているのが、CAD機能を搭載した『拾いの匠AI』です。
今回、拾いの匠AIに、roboflowと連携した新機能が追加されました!
CAD上でモデルを指定して実行すると、図面画像がroboflowに送られ、AIが指定された対象物(設備や部品など)を自動認識・カウントします。
たとえばプラント設備の図面から、バルブやポンプといった部品を一括で抽出・集計することが可能です。
システムズナカシマの社員によると、この連携による最大のメリットは、「これまではシステムズナカシマがAIモデルを作成してお客様に提供していましたが、今後は、お客様自身で独自のAIモデルを作成し、図面上で認識・予測を実行できるようになること」だそうですよ。
現場ごとのニーズにも、社内で柔軟に対応できるようになるということですね。
AIエンジン『AIntone+』
かつて、「業務データを活用し、需要予測してほしい」という現場のニーズに応えるため、システムズナカシマがAIとkintoneを連携させて作ったのが、AIエンジン『AIntone+』です。
kintoneに蓄積した情報を AI が学習・分析し、今後の受注数を予測してくれるという優れものです。
従来のAIntoneでは、天気や気温などの外部データと受注・販売数の相関関係をもとに、たとえば、「気温が10度を下回るとカレーパンが売れる」「金曜日はバゲットがよく売れる」といった予測が可能でした(みきてぃが勝手に作った例なので、本当はカレーパンとバゲットがいつ売れるのかは不明です)。
最新バージョンでは、日付など時系列データに対応しました。
たとえば、「バレンタインの2週間前からチョコレートの売上が伸びる」「12月の金曜日は特定の商品が売れる傾向がある」といった、カレンダーに紐づく需要変動もAIが学習・予測してくれるということですね。
予測結果はkintoneにフィードバックされるため、発注や在庫管理、営業活動の計画など、さまざまな業務に活用できそうです。
以上が、第8回 AI・業務自動化展でのシステムズナカシマの主な出展商品でした。
みきてぃが訪問した初日はあいにくの雨模様で、関係者からは「来場者の出足はやや鈍い」との声も聞かれました。
それでも、システムズナカシマのブースには、建設業界をはじめ、電機メーカーや車体メーカーなど、さまざまな企業のご担当者様にお立ち寄りいただきました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
当日お越しいただけなかった皆さまも、AIを活用して業務効率化についてご関心、ご質問がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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