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『拾いの匠AI』に新機能が追加!業種問わず何でも拾える!?

【ナカシマ】hiroi20250520_2

こんにちは、AI音痴ライターのなまず美紀(みきてぃ)です。
今回も、AIの最新事情を求めてシステムズナカシマさんに突撃してきました!

先日のブログ「第8回 AI・業務自動化展レポート」内では、同社の人気ツール『拾いの匠AI』に新機能が追加されたというニュースに触れました。「拾いの匠AI」とは、ネーミングのとおり、図面から部材や数量などを“拾い出す”ことができる優れたツールでしたね。今回は、注目の新機能3つをご紹介します!

【1】独自AIモデル開発で“何でも拾える”!?

これまで『拾いの匠AI』は、電気・消防分野に特化し、決まったマークや記号をAIに学習させたパッケージ型ソフトとして提供されていました。

ところが今回、AI画像認識モデルの構築を支援するツール『roboflow(ロボフロウ)』と連携することで、各業界が使っているオリジナルのマークや部品記号をAIに学習させることが可能になったのです。

たとえば、水道設備で使う独自のバルブ記号、製造業で図面に登場する特殊パーツなど、 「うちの業界ではこの記号を拾いたいのに…」という声に、拾いの匠AIが対応できるようになったというわけです。

しかも、AIモデルの作成は自社で開発することも、システムズナカシマにカスタマイズを依頼することも可能。用途に応じてフレキシブルに対応できる「匠」に生まれ変わったのです。

【2】図面内の“表とテキスト”を読み取り、Excelに変換!

これまで、AIの限界として「図面の中にある表やテキストは読み取れない」という課題がありました。

ところが今回のパワーアップで、OCR(文字認識機能)によって、図面に埋もれていた表や文字も、AIが読み取って文字データとして扱えるようになりました。
これらをExcelに変換したり、テンプレートに自動入力することまでできるのです。

hiroiOCR_1

PDF上で、面塗や線分で構成された文字も認識できます。

hiroiOCR_2

図面に書かれた情報が「読める・使える」状態になることで、見積もり作成や部材管理の効率が大幅にアップしそうですね。

【3】“線”の意味をAIが理解。配線拾いも一括OK!

「『拾いの匠AI』はこれまで「電気」や「消防」分野で活用されていた」と前述しましたが、電気の拾いとしても、パワーアップしています!

図面に引かれた“線”は、「壁」だったり「ケーブル」だったり、「ダクト(空気を運ぶ管)」だったり。専門家ならこれらの線種を判断できますが、AIには判断できませんでした。

ところが今回は、配線注記表との連携強化によって、 AIが線の意味(=ケーブルの種類や施工方法)を理解し、部材を拾い出すことが可能になったのです。
この複雑な線を読み取れるって、すごいですよね!?

hiroi線の拾いだし

これまで人の手に頼らざるを得なかった配線拾い作業も、とうとう迅速かつ正確に行えるようになりました。

まとめ:「拾いの匠AI」は、あなたの業界でも使えるかも?!

以上、みきてぃの拙い説明ですが、『拾いの匠AI』の成長を感じていただけたなら幸いです。

今回ご紹介した
・独自記号を学習させることができる
・図面内の文字や表を読み取ってExcel化できる
・配線の中身まで理解して部材を拾い出せる

といった強化ポイント以外にも、細かな新機能が追加されているそうです。うまく業務に取り入れれば、日々の業務がぐんとラクに、正確に、スピーディーになりそうですね。

「この記号、拾えたら作業がラクになるんだけど…」
「わが社の図面でも使えるか相談したい」

という方は、ぜひお気軽にシステムズナカシマまでお問い合わせください。


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